まくら白書 03-1.枕の高さの好みは?

 

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・全体の約3割弱は、枕の高さの好みが分からない。
・枕の高さの好みは「低め」「やや低め」より「高め」「やや高め」が僅かながら多い。
・年代が高いほど、枕の高さの好みは「低め」が多く「高め」が少なくなる傾向にある。
・女性は男性に比べて、枕の高さの好みは「低め」「やや低め」が多い。
・枕の高さの好みは、細身の体型ほど「低め」「やや低め」の傾向があり、太めの体型ほど「高め」「やや高め」の傾向がある。

 

まくら白書
 
枕の高さの好みを調査したところ、もっとも多かったのは「分からない」という回答で、27.7%にも及び、「普通」の高さを好む割合(27.1%)を僅かだが上回る結果だった。好みがある、分かっている場合、もっとも多かったのは普通の高さで、次いで「やや高め」が17.2%、「やや低め」が14.4%だった。「わからない」「普通」を除くと、枕の高さの好みは「低め」「やや低め」より「高め」「やや高め」が僅かながら多い傾向がみられた。性別で比較すると、男性は高めを好む傾向、女性は低めを好む傾向がみられた。

年代別で比較すると、10~30代までは、「分からない」という回答の割合が、「普通」の高さを好む割合を上回っているが、40代以上からは逆転する。40~60代では「普通」の高さを好む割合が増え、さらに年代が上がるごとに、その傾向は顕著になっている。また、50代と60代では、「低め」「やや低め」を好む割合も、他の年代と比較すると高くなっている。

体型別にみると、がっちり体型の人は、「やや高め」「高め」と回答する割合が多かった。(やや高め:22.8%、高め:13.6%)。一方やせ体型では、「やや低め」「低め」と回答する割合が多かった。細身の体型ほど「低め」「やや低め」を、太めの体型ほど「高め」「やや高め」を好む傾向がみられた。

最近では、「高すぎる」枕を使うリスクに注目が集まっている。枕が高すぎると、①呼吸の制約 ②頸椎への負担が懸念される。

①呼吸の制約:高すぎる枕に頭を乗せると、首を過度に曲げる姿勢となり、気道が制約されて呼吸が困難になることがある。これは特に寝ている間に横向きになっている場合に問題となる。

②頸椎への負担:枕が高すぎると、頭部が不自然な角度に押し上げられて、頸椎に負担がかかり、長期間使用すると頚椎の問題を引き起こす可能性がある。

特に②については、国立循環器病研究センターの研究チームが、枕の高さが高い人ほど脳卒中の原因となる「特発性椎骨動脈解離」の発症リスクが高いことを発見した。首が曲がることなどで負荷がかかりやすくなり、発症につながる可能性があるという。
 

調査概要

■枕診断サービスの回答結果データ①
調査エリア:全国
調査主体:まくら株式会社
調査期間:2021年4月12日~2023年12月末
調査対象:男女(計137,042名)
調査方法:枕と眠りのおやすみショップ!本店などで行う、オンライン枕診断を利用した、枕に関心のあるユーザーの回答結果を集計。

 

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