「枕難民をゼロにする。」
これは、私たちまくら株式会社が、2023年、新たに掲げたミッションです。
まくら株式会社では、ユーザーに寄り添った商品やサービスを提供すべく、潜在的なニーズや悩みを掘り起こすために、従来より、調査データに基づいた企画開発を推進してきました。
そのような中、調査データから見えてきたのは、枕に対する興味関心の低さと、多くの人が最適な枕に出会えず、いわゆる「枕難民」化が進んでいる実態でした。枕の高さや素材に関する知識や情報が、市場に浸透しておらず、さらに最近では、素材や形状が多様化し、枕選びが一層難しくなっている現状が浮かび上がりました。
近年の健康志向の高まり中、心身の健康と睡眠が密接に関わっていることが明らかになっています。厚生労働省が2023年12月に公開した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によれば、睡眠は、健康増進・維持に不可欠な休養活動で、日本人の深刻な睡眠不足を改善していくために、睡眠の量と質のバランスが重要であると述べられています。
私たちまくら株式会社では、20年に及ぶ枕の販売と企画開発の経験から、睡眠の質と枕には切っても切れない関係があるという見解に至りました。そして近年では、慢性的な睡眠不足の解消、睡眠改善の一助として、AIなどの最新テクノロジーを活用した枕選びシステムにより、枕選びのミスマッチ減少への取り組みを進めています。
その過程で得られた情報を、私たち独自のミクロな視点で分析し、このたび「まくら白書」としてまとめました。寝具の中でも「枕」に特化し、性別や年齢、体型やライフスタイルといったさまざまな観点から、枕の利用実態を明らかにしたこの調査が、枕市場の健全な発展に寄与するものとなれば幸いです。
まくら白書 2024年版 もくじ
1.調査概要
2.回答者属性
3.調査サマリー
4.調査01. 枕の利用実態調査
01-1.現在、枕を使っていますか?
01-2.お使いの枕の中素材は?
01-3.お使いの枕の使用年数は?
01-4.枕を何個持っていますか?
5.調査02. 枕の購入に関する実態調査
02-1.今お使いの枕の価格はいくらですか?
02-2.枕を購入する際、いくら以上だと高額だと感じますか?
02-3.今の枕を選んだ理由はなんですか?
02-4.睡眠の質を改善する目的で、枕を購入した経験はありますか?
02-5.今お使いの枕を買い替える予定はありますか?
02-6.今お使いの枕は、どこで購入したものですか?
02-7.枕を処分する方法を知っていますか?
6.調査03. 枕の好みに関する実態調査
03-1.枕の高さの好みは?
03-2.枕の硬さの好みは?
03-3.枕の大きさの好みは?
03-4.枕の形の好みは?
03-5.首もとの部分をしっかりと支えたいですか?
03-6.寝返りのしやすさにこだわりますか?
03-7.枕の高さを調節する機能は必要ですか?
03-8.通気性のよい枕にこだわりますか?
03-9.枕を頻繁に水洗いしたいですか?
03-10.枕が日本製であることにこだわりますか?
7.調査04. 枕の満足度・不満足度調査
04-1.お使いの枕に満足していますか?
04-2.お使いの枕に不満な点は?
04-3.枕の悩みを誰に相談しますか?
04-4.枕を買って失敗した経験はありますか?
04-5.枕が合わないときに、自分で枕の高さを調整したことはありますか?
8.調査05. 枕に関する悩みの調査
05-1.肩こりはひどいですか?
05-2.いびきの頻度は高いですか?
05-3.ストレートネックにお悩みですか?
05-4.枕によりできる、首もとのシワは気になりますか?
9.調査06. 枕選びに関する意識調査
06-1.枕を選ぶ際、何を重視しますか?(最大3つ選択可)
06-2.枕を購入する際、どのような情報を重視しますか?(複数選択可)
10.調査07. 枕カバーの利用実態調査
07-1.枕カバーや枕パッドは使用していますか?
07-2.枕カバーは何枚持っていますか?
07-3.枕(枕カバーのみも含む)を洗濯する頻度はどのくらいですか?
11.調査08. 枕ギフトに関する意識調査
08-1.枕をプレゼントしたことはありますか?
08-2.枕をプレゼントでもらったことはありますか?
12.調査09. 寝具と睡眠に関する実態調査
09-1.睡眠時、どのような姿勢で眠るのが好きですか?(複数選択可)
09-2.敷寝具の硬さの好みはありますか?
13.調査10. 枕を使っていない人の実態調査
10-1.枕をお使いになられてない一番の理由は?
10-2.今後、自分に合った枕を探したいと思いますか?
10-3.バスタオルを枕の代わりに使用したいですか?
14.調査11. その他、枕に関連する実態調査
11-1.自分専用のオーダー枕を作ってもらったことはありますか?
11-2.昼寝をするときに枕を使いますか?
11-3.旅行の時に自分の枕を持っていきますか?
11-4.睡眠時、枕と一緒に使うものはありますか?
11-5.枕にアレルギー対策は必要だと思いますか?
15.調査12. 〇〇×枕で深堀り!
12-1.肩こりの有無×枕の高さ
12-2.肩こりの有無×枕の満足度
12-3.枕の素材×枕の満足度
12-4.枕の価格×枕の満足度
16.調査13. 睡眠休養感と枕に関する調査
13-1.「最近よく眠れているか」の定点調査
13-2.「使っている枕の満足度」の定点調査
13-3.枕の満足度×睡眠の満足度
13-4.枕の満足度×いびきの頻度
13-5.枕の満足度×中途覚醒の有無
17.おわりに
調査概要
調査エリア:全国
調査主体:まくら株式会社
調査期間:2021年4月12日~2023年12月末
調査対象:男女(計137,042名)
調査方法:枕と眠りのおやすみショップ!本店などで行う、オンライン枕診断を利用した、枕に関心のあるユーザーの回答結果を集計。
調査エリア:全国
調査主体:まくら株式会社
調査期間:2023年7月12日~
調査対象:男女(計11,689名) ※2024年2月時点
調査方法:パーソナライズ枕「THE PILLOW」でのオンライン診断を利用した、枕に関心のあるユーザーの回答結果を集計。
調査エリア:全国
調査主体:まくら株式会社
調査期間:2023年12月13日~12月15日
調査対象:10代~60代の男女(計1,013名)
調査方法:インターネットリサーチサービスを使用し、一般ユーザーに対してアンケートを実施。それらで収集した調査データを活用。
さらに、不眠・睡眠不足の人が仕事を休むことによる損失、出勤していても仕事がはかどらないことによる経済損失は、2030年には16.9兆円の規模にもなると試算されるほど、睡眠の質は、経済にも大きな影響を与えると考えられています。(RAND EUROPE調査による)
一方、不眠の改善を考える人が最初に取り組むこととして挙げられるのが、「枕を買い換える」という行動。病院に通うなどより、手軽で身近にできることから、睡眠の質を改善する第一歩となります。
つまり、枕は、不眠改善の一丁目一番地、入口にあり、一人一人に合った枕で、よく眠ることができれば、不眠も減少し、精神的な病に悩む人や命を落とす人を減らすことができるかもしれない。一人一人の仕事のパフォーマンスが上がり、日本経済にも好影響を及ぼすことができるかもしれない。
わたしたち、まくら株式会社は、パーパスに「1年に1人でもいい、大切な命を救うこと」 、ミッションに「枕難民をゼロにする!」を掲げています。
睡眠の質が健康や経済に与える影響を考えると、枕の重要性は非常に大きいです。
枕を選ぶことが、不眠症の改善につながるだけでなく、精神的な健康や生活全般にもポジティブな影響をもたらす可能性があります。
寝具の中でも「枕」に特化したこの調査により、枕の利用実態の把握に役立ち、枕市場の健全な発展に寄与し、わたしたちのミッションである「枕難民をゼロにする!」ことにつながっていけば、幸いです。
2024年3月
まくら株式会社
代表取締役 河元智行
まくら白書2024より引用
https://www.pillow.co.jp/whitepaper/
また、他の調査データの閲覧、二次利用、加工利用、枕データを活用した商品開発などのご相談につきましては、まくら株式会社・法人営業部(info@pillow.co.jp)あてにお問い合わせください。